BG
I'm
your
man
BG
I'm
your
man
心臓
2022.1.14(Fri) 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー!
2022.1.14(Fri) 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー!

Trailer

bg bg
INTRODUCTION&STORY INTRODUCTION&STORY
目の前に突然現れた理想の恋人は、アンドロイドでした。 目の前に突然現れた理想の恋人は、アンドロイドでした。

ベルリンのペルガモン博物館で、楔形文字の研究に没頭する学者アルマ。研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。そこに現れたのは紺碧の瞳でアルマを熱く見つめるハンサムなトム。初対面にもかかわらず、積極的に口説いてくる彼は、全ドイツ人女性の恋愛データを学習し、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた高性能AIアンドロイドだったのだ!トムに課されたミッションは、“アルマを幸せにすること” ただひとつ。実験期間は3週間。献身的でロマンチックなトムのアルゴリズムは、過去の傷から恋愛を遠ざけてきたアルマの心を変えることが出来るのか――?

第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞〈最優秀主演俳優賞〉受賞!『美女と野獣』『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンスが、完璧な恋を仕掛けるアンドロイドに大変身! 第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞〈最優秀主演俳優賞〉受賞!『美女と野獣』『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンスが、完璧な恋を仕掛けるアンドロイドに大変身!

難攻不落のアルマに恋を仕掛けるアンドロイドを演じるのは、二枚目俳優のダン・スティーヴンス。英国訛りのドイツ語を駆使し、完全無欠の人工知能を茶目っ気たっぷりに演じる。素直になれないアルマを繊細に演じたのは演技派女優マレン・エッゲルト。ベルリン国際映画祭で史上初の性別を問わない<最優秀主演俳優賞(銀熊賞)>を受賞した。2人の実証実験を見守る<ワケあり>相談員には、『ありがとう、ト二・エルドマン』(16)のザンドラ・ヒュラー。監督は、Netfixドラマ『アンオーソドックス』でエミー賞を受賞し、世界的な注目を集めるマリア・シュラーダー。本作は早くも2022年度アカデミー賞国際長編映画賞ドイツ代表に選出された。
果たして、人間アルマとアンドロイドのトムが行き着く未来とは――? 理想のパートナーを探し求めるあなたに贈る、クスっと笑えてほんのりビターな傑作ラブロマンス!

アルマ|ALMA アルマ|ALMA
アルマ|ALMA アルマ|ALMA
アルマは人間である。傷ついた過去を持ち、パートナーと別れてからは独りで暮らしているが、現状を変えようという気持ちはない。ベルリンの有名なペルガモン博物館で研究を行い、楔形文字の分野において高い評判を得ている。ドライなアルマにとって、完璧なパートナーになるようプログラムされている機械を手元に置くなど、考えもしないことだった。しかし、上司から実証実験への参加を頼まれ、しぶしぶ3週間ヒューマノイドロボットのトムと生活することになる。彼の機械学習アルゴリズムには1つの目的しかない。彼女を幸せにすることだ。
トム|TOM トム|TOM
トム|TOM トム|TOM
トムは人間ではない。しかし、外見は人間以外の何ものでもない。トムはアルマと良好で和やかな関係性を築き、彼女をバランスのとれた幸せな人間にするためだけにプログラムされた人工知能である。最初はぎこちなく、きまりの悪いアプローチで逆効果だったが、アルマの反応を継続的に分析していくうちに、トムはアルマの真の欲求を次第に理解し、応えられるようになっていく。
テラレカ社従業員|TERRARECA EMPLOYEE テラレカ社従業員|TERRARECA EMPLOYEE
テラレカ社従業員|TERRARECA EMPLOYEE テラレカ社従業員|TERRARECA EMPLOYEE
ヒューマノイドロボットを販売用に発明した企業の従業員。アルマが嫌々参加させられた実証実験は、ヒューマノイドロボットがパートナー、また社会の一員として認められること、そして規制当局の承認を得ることが目的である。彼女は、アルマにとってトムに関する問い合わせ窓口であり、同時に人間とロボットの関係に関する相談役でもある。
「人生の意味とは?」「世界を良くすること」
「あなたがいないと、ただの人生なの」「それを愛と呼ぶのでは?」
「ドイツ女性の93%が夢見る光景だよ」「私が属しているのは?」「残り7%?」
bg bg
DIRECTOR’S NOTE DIRECTOR’S NOTE

脚本について

本作に関しては、物語の壮大なテーマに負けないくらい軽くて遊び心のあるトーンを追求しました。未来を舞台にすることも考えましたが、そうしない決断をしました。既にアルゴリズムに支配され、導かれている今日において、トムのように高度に発達したロボットのコンセプトは、たとえ彼のような姿をしていること自体は遠い夢のようであっても、とうに存在しています。
そのため、この映画はお馴染みのベルリンが舞台になっています。アルマは現代の女性です。唯一、未来の前兆として登場するのが、テラレカ社とその独特な従業員と商品で、トムは彼らのプロトタイプです。この設定が、アルマへの感情移入を可能にしてくれます。彼女は我々よりも先を生きているわけではないし、我々以上に未来について知っているわけでもありません。トムとの出会いは、我々だけでなく、彼女にとっても新しく異質な体験です。このような設定にすることで、コメディ要素を織り込むことができました。

キャストについて

マレン・エッゲルトは、常に自然体で演技をする女優で、順応性もあり、変更にも柔軟です。そんな彼女はアルマの人間性を最高な形で引き出してくれました。彼女を通したからこそ、アルマは賢く無力、面白く厳格、不安定で規律正しい、無頓着で識別力がある、そんな人間になりました。複雑で、愛らしく、愛情深く、美しく、不完全な人間に。
彼女と同じく、ダン・スティーヴンスもこの映画にとっては天の恵みでした。トムの複雑なセリフに絶望しないレベルのドイツ語を話すことができ、機械のように正確、自分では気が付いていないけれどハンサム、そしてトムがロボットであることを忘れさせないけれどそれでも好きになってしまうくらい演技のうまい、そんな俳優を我々はずっと国外で探していました。ダンがこの役を受けてくれたこと、これ以上の喜びはありません。

演出について

撮影監督のベネディクト・ノイエンフェルス、美術のコーラ・プラッツ、そして衣装のアネット・ガザーと一緒に、特に衣装やアルマの部屋において、時代を感じさせない演出を追求しました。最初のリハーサルで、対話のスピード感と役者たちの熱意を目の当たりにし、キャサリン・ヘプバーンやジェームズ・スチュワート、そしてケイリー・グラントの映画を思い出しました。古典的なカメラワークとエレガントなシンプルさが最適な演出であることにすぐ気が付きました。アルマの部屋に関しては、美しい景色、都市のロマンチックさが伺えるのと同時に、上品すぎず、少し混沌とした状態がいいと我々は思いました。大聖堂の向かいにある工業的な共同住宅街区が理想的でした。そして、そのようなアパートをスタジオに再現できたことも、この映画製作においては大きな恵みでした。結果として、カメラワーク、セットデザイン、衣装デザイン、メイクアップデザインを通して素晴らしい色彩、照明、空間を実現することができました。

スタッフ・キャスト

MARIA SCHRADER|マリア・シュラーダー(監督・脚本・製作総指揮) MARIA SCHRADER|マリア・シュラーダー(監督・脚本・製作総指揮)

1963年9月27日ドイツ、ハノーファー生まれ。1980年代より女優として活躍。マーガレッテ・フォン・トロッタ、ドリス・ドリー、ピーター・グリーナウェイ、アグニェシュカ・ホランドなどの監督たちの作品に出演。『Aimée & Jaguar』』(99)で、ベルリン国際映画祭、ドイツ映画賞、ババリア映画祭にて主演女優賞を受賞。近年では、エミー賞を受賞した国際的な人気シリーズ「Deutschland 83/86/89」(2015年~2020年)でメインキャストを務めた。監督としては、1998年にダニー・レヴィと共同で『 The Giraffe 』を監督(脚本・主演も)、その後イスラエルを舞台にした『Love Life』(07)で監督デビュー。長編2作目の『Stefan Zweig: Farewell to Europe』(16)はアカデミー賞外国語映画賞オーストリア代表に選出された他、ヨーロッパ映画賞など6冠10ノミネートを果たす。2020年Netflixのテレビシリーズ『アンオーソドックス』がエミー賞8部門にノミネートされ、リミテッドシリーズ部門で監督賞を受賞。最新作は映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインのセクハラを題材にした『She Said(原題)』で、現在撮影中。
bg
DAN STEVENS|ダン・スティーヴンス DAN STEVENS|ダン・スティーヴンス
1982年10月10日、英サリー州クロイドン生まれ。両親は教師。ナショナル・ユース・シアター・オブ・グレート・ブレテンで演技の訓練を受け、ケンブリッジ大学で英文学を学ぶ。大学在学中から舞台やテレビシリーズに出演。大学卒業後に上演されたシェイクスピアの「お気に召すまま」でイアン・チャールソン賞にノミネートされるなど、演劇界での活動の傍ら、『ダウントン・アビー』に代表されるテレビドラマシリーズや、『美女と野獣』(17)など数多くの映画作品に参加。またブッカー賞の審査員やオンライン文学季刊誌の編集長を務めるなど幅広く活躍中。フランス語とドイツ語に堪能。
MAREN EGGERT|マレン・エッゲルト MAREN EGGERT|マレン・エッゲルト
1974年1月30日、 旧東ドイツ・ハンブルク生まれ。1994年よりオットー・フェルンベルク演劇学校で演技を学ぶ。1997年より映画やテレビシリーズで活躍。日本公開作品は『es〔エス〕』、『まともな男』(15)など。2000年よりハンブルグのタリア・シアターのメンバーとしても活動中。
SANDRA HULLER|ザンドラ・ヒュラー SANDRA HULLER|ザンドラ・ヒュラー
1978年4月30日、 旧東ドイツ・ズール生まれ。ベルリンのエルンスト・ブッシュ演劇大学で演技を学ぶ。ハンス=クリスティアン・シュミット監督の『レクイエム~ミカエラの肖像』(05)でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞。2016年に賞レースを席巻したマーレン・アデ監督の『ありがとう、トニ・エルドマン』でヨーロッパ映画賞、ドイツ映画賞、トロント映画批評家協会賞で最優秀女優賞を獲得。その他の作品に『希望の灯り』(19)、『約束の宇宙(そら)』(19)など。

review

ラストシーンを迎えるまで、
この作品がどれほど心に響くものなのか
気づかないかもしれないほど、穏やかな方法で笑わせてくれる。

Time Magazine

ポエティックな展開であり、
また美味しく笑えるコメディ。
ほぼ完ぺきな作品だ。

Wall Street Journal

この珍しくて優しい小さな映画は、
時折シュールな雰囲気を醸しながら、
デジタルと生物学的な配線の間の溝を慎重に問いかける。

New York Times

ダン・スティーヴンスが魅せた、イギリス訛りのドイツ語の優雅さと、
ウィットに富んだオートマトンの進化を描いた作品がこれまであっただろうか?

New Yorker

機械仕掛けの主人公のように、この魅力的で優しい映画は
あなたの心を掴むためにスマートに設計されている。

Empire Magazine

『ダウントン・アビー』以降、ダン・スティーヴンスの最高の演技!
それもほとんどドイツ語で。

Daily Telegrafh

笑いと同時に成熟した深みがある

Deadline

最近の映画の中で最も感動的な作品のひとつ

Critic’s notebook